メキシコでの日本人への差別【最新事情】
メキシコでの日本人への差別【最新事情】
- メキシコでの日本人への差別【最新事情】
- メキシコ人からの差別はフレンドリーな差別
- 「無邪気な差別」
- 私がメキシコで受けた酷い差別の例:
- 個人の感想としてはせいぜいこの程度
- メキシコの日本人差別はアメリカよりもマシ
- 良い思い出の方が多い
- まとめ
メキシコでは日本人への人種差別は普通にありますが(※筆者はメキシコに2年居住体験有り)、そこまでいうほど酷いというものではありませんでした。
確かに中米、南米諸国では、日本人のような東アジア人がその地に赴(おもむ)くと、「チーノ゠Chino゠中国人」と散々言われます。以下にメキシコあるあるの日本人がよく体験しがちなものを羅列します。
①「チーノ攻撃」
メキシコに住んでいる白人とのハーフの日本の友人もレストランで食事をしていると毎回言われると言っていました。普通の日本人がメキシコのような中米諸国に行けば「チーノ攻撃」は日常茶飯事です。「チーノ」とは中国人という意味ですが、蔑称としても使われます。(別に気にならない)
②「ブルース・リーといわれる」
これは差別とかは一切関係ないですが、メキシコに日本人がいるとブルース・リーだとか、ジャッキーチェンだとか頻繁に言われます。(別に気にならない)
③軍の検問所や警察官に理由なしに賄賂(わいろ)を求められる
「お前は外国人なんだからどうせ違法薬物をもっているんだろ。だから俺に賄賂(わいろ)をよこせ」みたいなことがよく起こります。特に夜間バスに乗っているときに、こういうことがよくありました。(なんじゃこりゃw)
メキシコ人からの差別はフレンドリーな差別
私のこの種のメキシコ人からの差別は、たいして気になりませんでした。何故かというと、フレンドリーな人種差別という感じだからです。ラテン系民族はもともと陽気な人が多く、「チーノ!」といいながらも、最終的に仲良くなることが多かったです。
対して、アメリカのヨーロッパ系移民から行われるサイレント・レイシズムというか、差別は冷酷で、「お前とは関わりたくない」という暗黙の意思表示がなされる冷淡さを当時の私は実感したモノです。
「無邪気な差別」
メキシコ人からの差別はフレンドリーな感じで、具体的に言うと、あまり悪気なしに小さな子供が外国人を「ガイジン、ガイジン!」と本人の目前で騒ぎ立てるような感じのニュアンスのものがほとんどでした。
(ラテン系は良い意味では無邪気な、悪く言えば子供っぽい人が多い)
そして、最終的には普通に仲の良い友達になるというパターンがほとんどでした。現地で財布を落として、ホームレスになったことが私はあるのですが、そんな中助けてくれたのは、現地のメキシコ人の友人たちでした。
私がメキシコで受けた酷い差別の例:
しかしながら、当然、酷い差別を受けたことがあります。ホテルに宿泊してきたときに、あの部屋に私゠中国人(彼らに日本人との区別はつきません。どうでもいいですよー)がいることがわかったらしく、部屋の外から複数人のメキシコ人が、罵詈雑言をわざと私に聞こえるように大声で叫んでいました。
①宿泊したホテルの部屋の外から罵詈雑言を数時間近く浴びせ続けられる
「Feo(゠ugly)」だとか「Cochino chino(Dirty Chinease)」だとかそんな聞くに堪えない罵詈雑言を私に数時間近くずっと言っていました。
このとき、所持金ゼロで、日本の身内からウェスタンユニオンを通じて、非常時の海外送金を待っていたので(※そのホテルの従業員とは前に長期滞在したということで、特別に前借のような形で特別に先に宿泊させてもらっていました。)、みすぼらしいホームレスのような恰好だったのがよくなかったのか、単純に東アジア人が嫌いだったのか、私が不細工に映ったのかどうかはわかりません。
kaigai-jinsyusabetsu.hatenablog.com
所持金ゼロでそのときムカついたので、ピキって、「てめえら、一生、メキシコから出れないあわれな貧乏人だよな!」とスペイン語でテープレコーダーのように大声で繰り返し繰り返し怒鳴りつてけていたら、それは自然と止まりました。
そして、次の日の朝になって、ドアを開けてみると、彼らが飲んだビール瓶が私の部屋の前に大量に置かれていました。
ざっくり言えば、嫌がらせですが、その前の晩、彼らはアルコールを飲んでラりっていたのだと思います。
②レストランでゴミを投げつけられる
あと、他に酷い差別をメキシコで受けたことは、レストランで食事をしていた時に隣の席にいたメキシコ人からゴミを投げつけられたということがあります。
投げ返しました。(笑)
せいぜいこの程度です。
個人の感想としてはせいぜいこの程度
せいぜいこの程度と書いたのには理由があります。
治安が悪いメキシコ北部(私は北部を中心に滞在していました)で〇されなかっただけマシだと私は捉えています。
これらのことを酷い人種差別※と捉えるかどうかは人それぞれだと思いますが、私は特に気にはしませんでした。
(※あくまでもメキシコに長期滞在していた中における私にとっての、酷い差別体験というようなところです。)
こういうことをいちいち気にしていたら、中米や南米に長期滞在することはできなかったと思いました。
メキシコの日本人差別はアメリカよりもマシ
また、アメリカでの人種差別はこんなものではありません。
kaigai-jinsyusabetsu.hatenablog.com
ラテン系からの人種差別はフレンドリーな、せいぜい茶化しているような感じで、相手からあまり悪意を正直感じないので、他の女性バックパッカーの人もいっていましたが、「チーノ゠中国人」と言われても、「せいぜい挨拶(あいさつ)程度に捉えるべき」だと私は感じました。
メキシコも田舎町に行くとブルース・リーだとか言われたり、ジャッキーチェンだとか言われたりで、彼らからは日本人も中国人も区別はつきません。
日本国内にいる日本人がフランス人とイギリス人の容貌の違いがわからないのと同じです。
良い思い出の方が多い
首都のメキシコシティにいたときは、アニメフェスティバルが定期的に開かれていて、よく声をかけられました。
「修学旅行に来た中高生から一緒に写真を撮ってくれないか?」とか、よく言われました。
また、「ナルト好き?」「ドラゴンボールは日本人が作ったんでしょ?スゲー!」みたいなことをよく言われ、かなりフレンドリーな人が多かったというのが素直な実感です。
中高生のメキシコ人たちもBienvenido a Mexico!(゠Welcome to Mexico!)と言ってくれる人が多かったです。
まとめ
メキシコで起きる日本人やアジア人への差別はこの程度で、フレンドリーなニュアンスを帯びた感じのものが主でした。私はメキシコは住みやすい国※だと感じました。(※州によります。北部の治安が悪いところへ行けば当然、差別は酷くなります。)
当地で、友達も彼女もできたので、良い思い出の方が多く残っています。
嫌な体験をしても、私は「それってあなたの感想ですよね?」と目くじらは、あまり立てないのであまり気にはなりませんでした。
また、アメリカのホステルやホテルに泊まると、「感じの極めて悪い単なる怠け者もしくは遊びに仕事に来ている」としか思えない無礼な従業員に多数会いましたが、メキシコのホステルやホテルの従業員は、そのほとんどが勤務態度がまじめな人が多いという良い印象を受けました。
アメリカのホステルは都市部では20~50$(2000~5000円)が相場です。ホステルは一部屋、大人数性で泊まる宿泊施設です。ホステルで50$は他国の常識では、ホテル並みの料金だといえます。ところが、メキシコでは1000円程度で泊まれます。しかも、石造りで清掃の行き届いた綺麗なホステルが多かった。
対して、アメリカのホステルは料金が無駄に高く、失礼なカスタマーサービスが多いという、カオスな状況でした。
料金が安価なホステルの従業員の方が遥かに真面目ってどういうことなのかいw
メキシコ人は日々の生活がかかっている分、まじめに働くのだと思います。
ただ、たまにコンビニの店員がお釣りを誤魔化してくるようなことは起きたりしますが(笑)
アメリカ在住のメキシカンアメリカンはメキシコ国内のメキシコ人とは違います。彼らは普通に差別的な人が多い印象でした。
アメリカ国内でアジア人が自分たちより裕福な暮らしをしているのが、気に食わないのだと思われますw